Webディレクターが納品前に行わなければならないチェック事項を前回の記事で紹介させて頂いたいのですが、前回の続きとして、Webサイトのパフォーマンスやアクセシビリティ観点でのテストを記事にして紹介させて頂きたいと思います。
Webサイトのパフォーマンスとは
1.Webサイトの読み込み時間がSEO対策で重要？
制作したWebサイトは正しく表示されているか！間違いやエラーはないか！という観点から、納品前にしっかりチェックいましょう！ということで前回の記事「Webサイト納品前に行いたい確認チェックリスト」を書かせて頂きました。ただ最近では、それだけではお客様の要求を十分に満たされないことが多くなってきました。
それは何かというとSEO対策です。
昨今では、制作したWebサイトに対し「適切にページが表示されるか」だけでなく、Webサイトのロード時間の早さ、Webアクセシビリティといった使い勝手の良さも求められるようになってきています。早く表示されればユーザーにとってもストレスにならず、これらはユーザーの満足度向上につながるためGoogle検索の表示結果（順位）にも影響があるということです。
2.モバイルファーストのWebサイト制作
またWebサイトを閲覧する環境は、パソコンが主役だったものが最近はスマートフォンが主役になってきました。スマートフォンでのロード時間の速さはユーザーの使い勝手に大きく影響がありそうです。やっぱり早い読み込みのほうがいいですよね。
パフォーマンスをチェックしてくれるサービスは？
1.Lighthouse
まずはGoogleが提供するWebサイトのパフォーマンスやアクセシビリティ診断ツール「Lighthouse」（ライトハウス）を紹介したいと思います。
Lighthouseは、Googleが無料で提供しているWebサイトを分析・診断するためのGoogleのChrome拡張機能となります。
引用：chrome ウェブストア
Lighthouseは、診断するWebサイトを以下の５項目にてGoogle基準でチェックを行ってくれます。
- Performance（パフォーマンス）・・・ページ読み込み速度や画像表示速度など、Webサイトのパフォーマンス評価が表示されます。
- Accessibility（アクセシビリティ）・・・画像の代替えテキスト（ALT属性）やテキストと背景色のコントラスト比に問題ないかなどチェックしてくれます。
- Best Practices（ベストプラクティス）・・・HTTPSを使用しているかなど、信頼できる安全なサイトかを診断します。
- SEO（エスイーオー）・・・title（タイトル）やdescription（ディスクリプション）かあるかなど、検索エンジンに最適化されているかの評価が表示されます。
- Progressive Web App（プログレッシブウェブアプリケーション）・・・スマートフォンアプリの動作に関する評価が表示されます。
無料でありながらWebサイトの質を高めることになる非常に便利なツールです。コンテンツの課題や改善方法を把握するうえでもぜひ使ってみてください。
2.Google PageSpeed Insights
Google PageSpeed Insights（グーグルページスピードインサイト）とは、Webサイトの中のWebページの読み込み速度を計測し、スコア測定（0～100）してくれるツールです。パソコン、モバイル両方に対応していてURLを入力するだけでWebサイトのパフォーマンス評価が表示されます。
引用：Google PageSpeed Insights
Lighthouseの診断結果で表示される「Performance」に似ています。
3.Google モバイルフレンドリー
GoogleモバイルフレンドリーとはGoogleが全世界で実装したアルゴリズムで、簡単にいうとスマートフォンで閲覧したときにこのサイトはスマートフォンに適しているよね＝フレンドリーだよね、をチェックしてくれるツールです。
Google PageSpeed Insights同様にURLを入力するだけで、このページはモバイル フレンドリーなのかどうかをチェックしてくれます。
引用：Googleモバイルモバイルフレンドリー
モバイルフレンドリーにすることで、ユーザーがスマートフォンでの閲覧がよりスムーズになり、モバイル検索ユーザーの操作性、利便性が高まるので検索順位の向上にもつながります。
4.Google Test My Site
Google Test My Site（グーグルテストマイサイト）はモバイルサイトの速度を測定し、改善に必要な最適化案を教えてくれるGoogleが無料で提供しているツールのです。うまく活用できればモバイルサイトの速度が改善されていきSEO対策への期待がもてます。
引用：Google Test My Site
まとめ
Webサイトのパフォーマンスやアクセシビリティテストをする必要があるとき、無料で使える色々なツールがあります。ただすべてをテストしていると大変ですし似たような機能もあります。色々試していってこのサイトならこのツールを使おう！といった流れができるいいですね。
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