ウェブ制作の提案書を作成するには Part1

提案書 Webディレクター

ウェブディレクションを長年担当していると、営業さんから「こういう企画を考えているんだけどサイトマップの構成とかデザインカンプとかで提案書の作成のお手伝いをお願いできませんか?」といったケースになることがあるかもしれません。皆様はいかがでしょうか?特にプレゼンテーションとなってくると、企画を考えなくてはならなくなることが多々あると思います。

今回はその第一弾としまして、企画書を作る時に何から始めたら良いか分からない方向けに、企画書をPowerPointなどで作成する前にやらなくてはならないことを、経験の中からお話させて頂きたいと思います。ぜひ参考にして頂き、仕事が獲得できる提案書が作成できるよう応援しております。

企画提案書を作成する前にやらなくてはならないこと

1.提案書で伝えたい内容を考える

提案書を作るということは大きく2つの目的があると思います。まずは相手に、「弊社のサービスはこういうところが優れているのでぜひ採用してください」というメッセージ。次に相手側の立場で考えた、「うちはここが困っているからこの課題を解決する方法を提案してもらいたい」というメッセージ。この2つが嚙み合ったとき、めでたくエンゲージメントするわけです。

相談

まず初めにお客様とのヒアリングから始めましょう。その中でお客様が持っている業務の課題や、ビジネスの目的、目標などを聞き出します。次に予算があれば聞きます。サイトの制作に100万くらい、日々の更新業務などもお願いしたいけどできますか?みたいな流れになれば「提案書は最初にかかる開発費用、そして継続して更新していく仕組みやその費用が必要になるな。」といったイメージが沸いてきます。

  1. 業務の課題をまとめる
  2. 予算感を聞いてみる
  3. 改修の目的や目標を確認する

2.相手にとってのメリットを考えてみる

お客様は費用を支払って改修をするわけなので、相手にとってのメリットは明確にしておかなければなりません。この提案を受けたら売上が上がるのか?いくら見込めるのか?サービスの拡大が見込めるのか?どれくらいリーチができるのか?など、お客様にとってのメリットを提案する必要があります。

売上アップ

自らの考えやサービスの凄さだけをアピールしただけの提案書では、お客様は納得してくれません。相手の立場にたって相手が望む情報を提案書に盛り込むことで、「この提案なら解決できるかも?!」とお客様に納得してもらうメリットを提案することが大事です。

追加したいメリットの例を挙げます。

<今回ご提案するサービスの3つの特長>
・CMS(WordPress)を導入することで記事からの投稿が楽になる!
 記事の投稿には、テキスト、画像、ボタンなど「10のテンプレート」を用意します
・SEO対策を行いサイトへの流入を増やします!
 リードが10倍増えれば、問い合わせの数も10倍増える可能性が生まれます!
・トップページのデザインを見栄え良く改修します!
 ファーストビューの印象をよくすることで「このサイト見てみよう!」というエンゲージメント率が高まります!

3.提案書のストーリを考えてみよう

ここまでイメージが沸いたら、「じゃあPowerPointのファイルを用意して実際のページネーションを行うため、全スライドの上部にタイトルをつけて制作準備(担当を割り付け)していこう!」って、すぐ作業に入ってしまうことあると思います。しかしちょっと待ってください。この提案書を誰が読むのか、今一度考えてみてはいかがでしょうか?

ウェブリテラシーの高いウェブ担当者の方が読む?各部署の責任者の方、または実務担当者の方々が読む?または決裁権をもった役員の方々が読む?提案書を読む人が分かっているのであれば、その方に合った提案書のストーリーを考える必要があるのではないでしょうか?

提案書のストーリー

経営層に対してのストーリー

PowerPointの始めに、計画の概要や重要な論点などをまとめた「エグゼクティブサマリー」を用意し、そこだけを見てもらえれば提案の内容が理解できるスライドを用意してあげる。

担当者向けのストーリー

現場の仕事に役立つツールなのか、採用したら作業の手間が何パーセント削減できるのか「Before→After」で改善点を重点に分かりやすくまとめてあげる。

採用サイトなど各部署が関連しあう場合

ウェブサイトのトレンドや提案するサービスの技術、業種別などの実績を提案し、担当者の方に安心感を与える。

まとめ

ウェブ制作の提案書を作成する前には色々な準備必要となってきます。その準備を怠ると提案書を作成していくうちにあれ?この提案書ってまとまりがあるのかな?って感じてしまい後戻りしてしまう恐れがでてきます。まずは紙と鉛筆を手にし、計画を練っていきましょう。

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