クライアント様のサイトアクセスを確認しようと久しぶりにGoogleアナリティクスへログイン、アクセス数を確認しようとしたら画面上部にこんなメッセージが。
引用:Google Analytics May 13,2022
2023年7月1日よりGoogleアナリティクスの計測が終了するのか?Googleアナリティクス4ってなに?いままで計測してきたデータはどうなるのか?
本日は、そのGoogleアナリティクス4の概要と、プロパティの切り替え設定に関してトライした内容をご紹介したいと思います。
2023 年 7 月にユニバーサルアナリティクスのサポートが終了
いままで使って慣れ親しんだユニバーサルアナリティクス
何十年と使い続けてきたGoogleアナリティクス、ユーザー属性が見たいときは左メニューから「ユーザー」のメニューを選び、どこから流入されたかた見たいときは「集客」、どのページが一番多くみられているかを確認するためには「行動」、そしてあらかじめ設定した目標がゴールされているかどうかを確認するのが「コンバージョン」。
引用:Google Analytics
いままでGoogleアナリティクスのバージョンが何度か変わってきましたが、私がGoogleアナリティクスに出会ったころから大きく変わったことはありませんでした。
アナリティクスといえばページとセッション、直帰率
皆さんはGoogleアナリティクスの画面からサイトの解析をしようと思ったとき、どの部分を注目しますか?。私はページとセッション、そして直帰率でした。
- ページビュー数:ユーザーがWebサイトの中のページにアクセスされた回数
- セッション(訪問)数:ユーザーがWebサイトの中に訪問してきた回数
- 直帰率:ユーザーがWebサイトに訪問し、他のページへアクセスすることなく他のサイトへ移動した割合
よくショッピングモールをWebサイトに例を挙げることが多いのですが、ショッピングモールの中に入ったとき、セッション(訪問)が1つカウントされ、各テナントをWebサイトのページに例えるとすれば、テナントの中に出入りするたびそのテナントの入退室がページビュー数として1カウントされる。
ショッピングモールへ入場するも、どのテナント(Webページ)にも入らずショッピングモールをでるのが直帰。10人中10人が直帰すれば直帰率は100%。
Googleアナリティクス4の導入方法
Googleアナリティクス4(GA4)は何が変わる?
その慣れ親しんだGoogleアナリティクス。GA4になると何が変わるのでしょうか?
色々調べてみた結果、私がGoogleアナリティクスで重点を置いていたページビュー、セッション、直帰率などと変わり、計測の考え方が以下のように変わるようです。
- ページビュー数:計測はされますが、イベントの1つとして計測される。
- セッション(訪問)数:セッション単位でアクセス解析してましたがユーザー単位になる。
- 直帰率:GA4では指標として表示されなくなる。
とても大きな違いだと思います。まだGoogleアナリティクスに慣れているので、セッションで見ていた各指標がユーザー単位になり、ページビューがイベントの1つになる。
そして一番戸惑いを隠せなかったのが「直帰率が表示されなくなる」でした。
逆にエンゲージメントというのがGA4にはあるのですが、エンゲージメントとは直帰の反対の意味を表し、ユーザーがWebサイトへ訪れて直帰せずにページをスクロールした、ファイルをダウンロードした、違うページへ遷移した。といったイベントの指標を表すことになります。
これがイベントの計測になります。ページビュー数も含むデータの計測が「イベント」として統一されることになりました。今までGoogeタグマネージャーを駆使して計測していたようなイベントが、GA4で計測できる形になったわけです。
ユーザーがWebサイトへ訪れて何かしらの行動を起こした状態をエンゲージメントとしてカウントしていったとき、直帰率はその反対の行動となるので、「直帰率=1-エンゲージメント率」といった形になるでしょうか。直帰率が100%ならば、エンゲージメント率は0%というわけです。
Googleアナリティクスを導入しており新たにGA4を導入したいとき
それではGA4の導入の流れを解説していきます。
操作は比較的簡単ですし、今まで使っていたGoogleアナリティクスの画面が無くなることなく、新しいプロパティが作られる形になります。
1.「開始」ボタンを押す。
引用:Google Analytics
2.「Googleアナリティクス4プロパティの設定アシスタント」という画面が表示されるので、画面中央にある「はじめに」のボタンを押す。
引用:Google Analytics
3.「新しいGoogleアナリティクス4プロパティの作成」の画面にある「プロパティを作成」を押す。
引用:Google Analytics
プロパティによっては、「既存のタグを使用してデータ収集を有効にします。ただし、タグのカスタマイズは移行できないため、データ収集に与える影響を考慮する必要があります。」のチェックボックスが押せない(表示はされている)ことがありますが、その場合にはチェックを入れずに「プロパティを作成」をクリックしましょう。
4.プロパティを作成すると「プロパティを接続しました。」という画面が表示され、Googleアナリティクス4のプロパティ作成が無事完了します。
引用:Google Analytics
5.4.の画面で「GA4プロパティを確認」ボタンを押すと、GA4のプロパティ画面に移動して内容が確認できます。
引用:Google Analytics
6.GA4のプロパティへ切り替えたい場合は、プロパティの切り替えより「〇〇-GA4」を選択するとGoogleアナリティクス4の画面が表示されます。
引用:Google Analytics
Googleアナリティクスが終了するとどうなる?
Googleのアナリティクスヘルプには以下のことが記載されていました。
今後の流れ
2023 年 7 月 1 日までは、引き続きユニバーサル アナリティクス プロパティで新しいデータを使用および収集できます。
2023 年 7 月 1 日以降は、この日よりも前にユニバーサル アナリティクス プロパティで処理されたデータに、少なくとも 6 か月間アクセスできます。Google は、お客様のデータが重要であることを認識しております。この機会に過去のレポートをエクスポートすることを強くおすすめします。
数か月以内に、既存のユニバーサル アナリティクス プロパティのサポート終了日についてお知らせする予定です。サポート終了日を過ぎると、ユニバーサル アナリティクスのレポートをアナリティクスの管理画面で確認したり、API を介してユニバーサル アナリティクスのデータにアクセスしたりできなくなります。
引用:ユニバーサル アナリティクスのサポートは終了します May 12,2022
2023年7月1日までは今の状態で計測ができそうですが、それ以降はアナリティクスの画面にアクセスできなくなりそうです。過去の集計データをExcelなどにエクスポートとして保存しておく必要があるようです。Googleアナリティクスを導入されいるサイトへは早めにアナウンスして対応策を講じるようにしましょう。
まとめ
Googleアナリティクス4への導入作業は比較的簡単に完了できますが、GoogleアナリティクスとGoogleアナリティクス4とで、UI部分と解析の考え方がまるで違うものになった印象です。
また、今までGoogleアナリティクスで設置していたカスタムレポートなどは自動で引き継がれないので、必要あればいち早くGoogleアナリティクス4を導入していきながら操作に慣れていきたいと思います。
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