ウェブ制作の提案書を作成するには「Part2」の記事では、「ざっくりとした提案書の構成を考えてみる」、「目次を作ってみる」、「スライドのフローを考えてみる」をご紹介させて頂きました。
「提案書の目次を図にしてみる」とスライド全体を俯瞰的に見下ろすことができますね。
今回はそのPart3としまして、「目次を作ったあとPowerPointの作業に移る前にやらなくてはならない課題」について触れたいと思います。「えっ?まだPowerPointで作業できないの?」って思うところではありますが、もう少し準備を整えてからPowerPointでのスライドを作成していきたいと思います。
事前に調査しておかなけばならないことをまとめる
1.裏付けとなる情報を調べよう
例えば、ウェブからのお問い合わせが伸び悩んでいて何とか改善したいと思っている。トップページの見やすい場所に「お問い合わせはこちら」ボタンを配置してみる、といった対策を取りたいと考えました。しかし果たしてそれで確実に成果が期待できるのでしょうか?ほかに考えらえる原因はないか?
ウェブサイトの問題点を洗い出す方法として以下のような手法があります。
- 自分の目でサイトを見て問題点を洗い出す
- 参考サイトや競合サイトと比較して問題点を洗い出す
- ウェブサイトにGアクセス解析ツールが導入されていればそれを活用する
先ほどの問題例をあげた「お問い合わせが伸び悩んでいる」という課題に対して、対策を講じるまえに「調査」して必要な情報(データ)を集めることが大事です。
情報を集めておけば課題に対する改善策も立てやすいですね。
2.調査する内容と集める情報
ではどんな情報を集める必要があるでしょうか?これは先ほど紹介した「手法」によって変わってきます。
- 自分の目でサイトを見て問題点を洗い出す → 自身でサイトを見て気づきをメモする
- 参考サイトや競合サイトと比較して問題点を洗い出す → 他社サイトを見て気づきをメモする
- ウェブサイトにアクセス解析ツールが導入されていればそれを活用する → 気になる箇所のアクセスをチェックする
①自身でサイトを見た「気づき」をメモする
ユーザーとしてサイトを利用し気になったこと・感じたことを記録に残していくと課題がまとめやすくなり改善提案もしやすくなります。記録するものはExcelやWindowsであればメモ帳でも良いかと思います。記録したメモを再度見下ろすと改善点が見えてきます。
他社サイトを調査してみる
自社のサイトと、他サイト・同業他社と比較してみるのも良い調査方法です。また、世の中の「良い」施策を保存しておくこと。ブックマークしおく、Pinterestなどにピン止めしておく、色々な方法がありますが、登録しておいた「良い」施策を参考に施策を考えるのも良い方法だと思います。
アクセス解析をする
課題の裏付けとなる数値をアクセス解析で前もって調査しておこう。
Googleアナリティクスを共有頂けるお客様の場合は、事前に課題と感じた部分をアクセス解析で調査することによって、よりより改善提案ができるようになります。また、新たな発見が見つかるかもしれません。可能な限りGoogleアナリティクスの共有を依頼しましょう。
ご紹介した調査を事前に済ませておくと提案書が作りやすくなります
3.スライドは「課題」「対策」「まとめ」の順でまとめよう
スライドは「課題」そしてその「対応策」、最後に「まとめ」という流れで作成しよう。
1つのスライドにまとめることによって読み手側の理解度が上がります。対応策の裏付けとなる資料は、先ほど解説した事前調査の結果をスライドの一番最後、または別途資料参照とすれば、より見やすい資料となるでしょう。
まとめ
提案書を作る前の準備をしっかり行っていくとあとはPowerPointに仕上げていくだけとなっていき、結果非常に効率よく良い提案書が出来上がってきます。ぜひ参考にして頂きお客様に伝わる提案書にしてください。
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